MyFavorite

皆様、こんにちは!
パンダ32でございます。
このたびニャンちゅう様のご好意に甘えこの場をお借りして
私がこれまでの人生の中で出会った愛する作品達
〜 マンガ、アニメ、映画、ドラマetc. 〜
を、ジャンルに拘らず熱く語っていくことになりました。
その作品をご存知ない方にも、
これをお読みになって少しでも興味を持って頂ければ
大変嬉しく存じます。

 画像をポイントすると説明文が表示されます 


栄えある(?)第一回作品は
ワイルド7です! 週刊少年キング
わははは、出たあ〜っ!
ご存じない方の為に簡単に紹介しますと、
作者は『最前線』『秘密探偵JA』などで有名な

望月三起也
先生。
昭和44年から昭和54年まで足掛け11年に渡って
雑誌『週刊少年キング』(少年画報社)に
連載されました。
”ワイルド7”の活躍をオムニバス形式で描いた
アクション・ドラマです。

その後『新・ワイルド7』『続・新ワイルド7』等の続編も発表されています。
また昭和47年から翌48年にかけて実写版のドラマが放映されました。
平成6年と翌7年にはOVA2作も製作されています。
(個人的にはVol.1「野生の七人」をお薦めします。)

”ワイルド7”
って何?

徳間コミックスDX版主人公・
飛葉ちゃんこと、
”ワイルド7”のリーダー

飛葉大陸
(ひばだいろく)の言葉を借りると

「”ワイルド7”は犯罪者を捕らえる組織じゃねえ。
法で取り締まれねえ凶悪犯を見つけ次第にあの世へ送る―――
(中略)
逮捕じゃねえ、退治なんだ!!
(『野獣の紋章・密林の凶女編』徳間書店・平成6年刊より抜粋)

エリート検事(肩書きは定かではありません)
草波(くさなみ)が
「悪党には悪党をぶっつける」という考えの元に
あらゆる社会から選び抜いたプロの悪党ども
死刑に近い犯罪者」7人に
警視正という高い階級を与えて組織した白バイ部隊、
それが”
ワイルド7”です。

本編第一話『
野生の七人』冒頭で既に次のような象徴的なシーンがあります。

悪党:「どうかしたかい?だんな」
飛葉ちゃん:「したな……
 お前ら東日本銀行本店より金塊を盗み出した犯人として
退治する
悪党:「(冒頭略)退治じゃなくて逮捕だろう」
いきなり火を噴く
レミントンM31ライアットショットガン!
車のドアを突き破って吹っ飛ぶ悪党ども。
シャキ」と空薬莢を弾き飛ばしてニヤリと歯を見せて笑う飛葉ちゃん:
こうやるから退治ってんだよ
(第一巻「野生の七人」前編・ヒットコミックス・少年画報社刊より抜粋)

うお〜っ、どうです、カッコいいでしょお?
始まって4ページ目(単行本上では)でいきなりこれですから。
この予測不可能な、展開のスピーディさも『ワイルド』の魅力の一つです。
「シャキッ」は「
シャキーン」とか「シャコン」って擬音版もイケてます。
それから「歯見せ」笑い、――「歯くいしばり」怒りも――度々出て来ますが、
望月先生独特の味があって好き。
後半へ行くに従い、どんどん洗練された描線になっていきますが、
飛葉ちゃんの正義感溢れる(元悪党なのにね……)

凛々しい少年顔
は不滅なのです!
飛葉ちゃんの顔立ちには、あの『マッハGoGoGo』の三船 剛や『紅三四郎』など
タツノコアニメ・キャラに通じるものを感じましたが、それもそのはず、
望月先生は吉田竜夫先生のお弟子さんとして

竜の子プロ
にいらしたことがあったのです。
昭和33年から数年間のことだそうですから、竜の子プロがTVアニメに関わる以前ですね。
私の『キャシャーン』好きも決して無関係ではなかったわけ。
恐るべし、タツノコつながり、でございます。

『ワイルド』との出会いは小学校4年生くらいの時。
弟が買った『
緑の墓・前編』を借りて読んだのが最初でした。
(『緑の墓』はコミックスでは前・中・後編の3冊で構成されています。)

緑の墓』という回は、小学校4年生の少女が最初に読むには
あまりにも、むさ苦しい話でした!
(笑)
主人公の飛葉ちゃんはともかく、
その他のメンバー
――このエピソードでは八百、ヘボピー、オヤブン、両国、デカ。
「ワイルド」のメンバーには変動があります――

可憐な少女の目にはどう見ても「オッサン」だし、
(今でこそオヤブンや八百は”年下の男の子”に見えますが(笑)
冒頭にちょこっと出てくるユキちゃん以外、女っ気なし、
悪役もチョイ役もむさ苦しいオッサンばっかし。
ストーリーはワイルド7が4名の囚人を「緑の墓」と呼ばれる私設刑務所へ
護送するという、あくまでハードボイルドな世界。
でも、私の心の琴線に触れるものがありましたねえ。

例えば次のようなシーン。

絶体絶命の仲間を救おうとする飛葉ちゃん、しかし辿り着くには10分はかかる。
そこで拳銃(
コルトウッズマンショートバレル!)で敵を狙おうとするが……。
悪党:「筒先を切り詰めたガンは抜き打ちにはいいがせいぜい届いて500メートル――
 アタッチメントに長銃身か…1000メートルはいけるな、…が届くのが精一杯、
 狙い通りに当てるなどオリンピックの射撃選手の記録にだってない」
で、飛葉ちゃんは望遠レンズを固定したカメラの三脚に銃をセットします。
悪党:「(中略)千メートル以上離れてはタマの力はなくなり当たってもポトリと
 落ちるだけさ…」
飛葉ちゃん:「ところが俺のにぶい頭でも使いよう、
狙いをつけようってとこさ…見てな
仲間達からは遥か手前を走る大型トラックを狙い撃つ飛葉ちゃん。
高笑いする悪党:「近いところの試し撃ちから撃ち損なってりゃ世話ないよ」
飛葉ちゃん:「
狙い通 りさ
悪党:「おいおい近眼かい?車は無事に走ってるぜ?」
飛葉ちゃん:「
そう!止まらないからこそ、狙ったところへ当たった証拠さ
カーブを曲がり損ね、前方の車に追突する大型トラック。
次々と玉突き衝突を起こして、遂には悪党どもの乗るクレーンをもなぎ払う。
悪党:「そうか、大型輸送車のブレーキ・パイプに狙いをつけたんだな」
(第14巻「緑の墓」前編・ヒットコミックス・少年画報社刊より抜粋)

ふうっ、描写が長くなってしまった!
実際のマンガはもっとスピード感があります。
どうです?
銃器に関する薀蓄(うんちく)と言い、飛葉ちゃんの機転と言い、
ワクワクする展開じゃありませんか?

あと忘れてならないのがオートバイ!
バイク抜きでは『ワイルド』は語れません。
飛葉ちゃんの愛車は
ホンダDreamCB750FourのK0(ゼロ)。

(丁度連載が開始された昭和44年に発売されています。
当初はただ「CB750Four」という名称でしたが、
K1(K2?)以降のバージョンが発売されるに及んでK0(ゼロ)という呼称がついたそうです。
このあたりについてはホンダのホームページやワイルドのファンサイト、ヒットコミックス版
その他バイク関連サイトを参考にさせて頂きましたが、記述の仕方が微妙で
「CB750Four k」と「CB750K」の関係など、よくわかりませんでした。
一応、バイク屋に勤務している弟にきいた上で上記の説明とさせて頂きます。
彼は外車が専門なので、もしかしたら間違っているかもしれませんが、
まあ同じCB750シリーズということで勘弁してやって下さい)

こいつに”ワイルド7”のエンブレム入りフットカバー、
シート後尾のチェーン発射装置等々の改造を加えたものです。

ちなみに映画『ターミネーター』でシュワちゃんが乗ってたのが
CB750Fourだそうです。
(Kバージョンは不明。 『T2』のバイクはハーレーダビッドソンFLSTF FatBoy)
さらに蛇足。石井いさみ著『750ライダー』
(週刊少年チャンピオン連載)
主人公・早川 光クンが乗ってたのもCB750Fourで、
こちらはK2。

紅一点の
本間ユキちゃん
ドカティ(DUCATI)対戦車ライフル搭載バージョン。
イタ車ですな。ドカティ以前はスズキやカワサキに乗ってました。
他のメンバーもそれぞれ愛用のモデルがあって、
バイクに興味のある方にはまた違った楽しみ方ができることでしょう。
あまり詳しくないのでボロが出ないようここまでに留めておきます。

でも、私が一番強烈な印象を受けたのは、実は「
エビフライ」なのだ!
(知っているひとは笑おう!)


 


それはこの画像にある通り(著作権に触れたら画像掲載できないので悪しからず)
一種の拷問用具とでも言おうか。
私設刑務所「
緑の墓」では、反抗的な囚人に対して、
手枷足枷付きの十字架を背負わせる、という懲罰を科しています。
これがまた悪魔的に出来ていて、腰と脚を伸ばすことができない構造。
当然、括り付けられた人間は時間が経てば経つほど苦痛に喘ぐわけで、
大概十数時間で「
き○がい」になってしまうそうです。
おそろしい〜っ!
そんな懲罰を我らが飛葉ちゃんが食らってしまうわけ。
あ〜、飛葉ちゃんの運命やいかに!?

と普通なら続刊を求めて本屋に走るところだけど、
なぜか私は10数年後『ワイルド』全巻を揃えるまで
このあとの顛末を知りませんでした。
地獄の神話』『熱砂の帝王』など後の方のエピソードを読んでたから
飛葉ちゃんが「き○がい」にならずにすんだのはわかったけど。
ともあれ、「
エビフライ」のインパクトは幼い少女の胸に深く刻み付けらました。
トラウマにならなくてよかった!
後年、かの『カムイ伝』など読んでもびくともしなかったのは、
『ワイルド』のおかげかもしれません。(笑)

『ワイルド』にはこの他にも残虐な場面が多く出て来ます。
飛葉ちゃん自身、
毎回相当痛い目に遭っています
飛葉ちゃんの負傷リストだけでもコラム一回分のネタになるでしょうね。(笑)
無辜(むこ)の市民が殺されることも少なくありません。
しかし、そういった暴力シーン(と呼ばれるのでしょうが)を、
痛快無比・スリリングなアクションドラマの一部として
嫌悪感を与えることなく読ませてしまう望月先生の牽引力には脱帽です。
傑作エピソード『
地獄の神話』。「新ワイルド7」
殺し屋グループ”
シカゴの五本指”の一人
「メ○ラ撃ちのジョー」との闘いで
夜警の老人を巻き添えに殺されてしまった飛葉ちゃんは、
ジョーとの一騎打ちでその怒りを爆発させます。

「罪もねえ守衛のじいさんを、
お、おれの目の前で殺しやがって
(中略)俺にできるたったひとつの償いは

てめえの心臓抉り出し

じいさんの墓を
真っ赤に染めてやるこったっ!

(『第24巻「地獄の神話」W・ヒットコミックス・少年画報社刊より抜粋)

悪党許すまじ!
まさに
少年漫画の王道ではありませんかっ!
『ワイルド7』は正義を愛し悪を憎む良い子の為の
少年漫画の金字塔です。
飛葉ちゃんは永遠のヒーローです!



もっと力説&語りたいけど後日に譲ります。(まだやる気?)
最後まで読んでくださった方、どうもありがとうございます。
ご意見・ご感想など頂ければ幸いです。
次回のテーマは少年漫画第2弾、の予定。
それでは! 
byパンダ32  



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