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様様なテコ入れを繰り返し迷走した挙句、2クールで燃え尽きた、幻の藤子アニメ。
ドラえもんの声が不評との理由で富田耕生氏から野沢雅子氏に代わったり、ドラえもんと張り合うアヒル型ロボット・ガチャ子が途中からレギュラー化したり。
今となっては脚本の練り具合や作画水準などはほとんど記憶にないが、連載初期の原作イメージとはさほどかけ離れていなかったと思う。
そもそも、ドラえもんのテーマは、ダメな祖先を救うために来たはずのロボットもダメロボットだった、というところにあるのではなかったのだろうか? そこから生まれるドタバタや、ダメ同士が手をとりあって困難を乗り越えることへの共感などが原作初期の面白さを支えていた
ように思う。そういった設定に忠実に展開されていた本作は、当時の(作画や脚本や演出の、平均的な)水準を超えるようなものではなかったにせよ、善戦はしていたと思う。
最終回、ジャイアンやスネ夫に追い回されながらも一人で現実に立ち向かうのび太を、涙ながらにタイムマシンから見送るドラえもんの姿は未だ記憶に残っている。
この作品のドラえもんは、近作で顕著な「指導者的役割」はほとんど果たしていなかったが、ためにかえってオバQなどと本質的に変わらない「愛すべきダメな異物」キャラであることが鮮明であったと思う。近作は、そういった視点を意図的に排除しているような気がしてならないが、そういった異物を受け入れない世界観というのが、どこかでイジメにつながっていると考えるのは筆者だけだろうか?
製作会社解散の際にフィルムが散逸したとの理由で、現状では視聴できないことになっているが、いつか発掘されてほしいものだと切実に思う。
現在のび太を演じている小原乃梨子氏がママだったり、スネ夫役の肝付兼太氏がジャイアンだったり、現行レギュラー声優陣の一部がなんらかの形で本作に参加していることも興味深いが、その方々から本作についての情報がもっと語られることを望む。
(文:AMANAIさん)
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