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秩父の山奥で育った金野鈴之助は、日本一の剣士を夢見て、父の旧知で北振一刀流の千葉周作の道場に入門するため、父のかたみの赤銅を着け江戸にやってくる。千葉道場に入門した鈴之助は、江戸を恐怖に陥れる鬼面党と戦いながら剣の修行を積み、人間的に成長していく。
昭和30年代にラジオ、映画で大人気だった福井英一・竹内つなよし原作の時代劇まんがのアニメ化で、おりからの懐マンブームの中で、主題歌が「月光仮面」とともに高い人気を誇っており、それをうけてのアニメ化だった。
本作品は、父のかたきであり、幕府転覆を謀る銀髪鬼を首領とする鬼面党がくりだす怪人と鈴之助の戦いを主に描いている。
鈴之助が、「赤銅飛び切り」、「赤胴空転切り」、「空転二段切り」といった必殺技で鬼面党の怪人達を倒していく。というのが前半のパターンで、中盤は、「真空切り」を完成させるために父の修行した真空谷への旅と修行。道中から真空谷まで襲い来る鬼面党の怪人達との死闘。そして、苦心の末に「真空切り」を完成させ、怪人の隊長である青銅鬼をうち破る。
後半は会得した「真空切り」で次々と怪人達を倒していき、鬼面党をしだいに追いつめるというのがパターンだった。
登場人物は主人公鈴之助、ライバルで親友である兄弟子「稲妻切り」の竜巻雷之進、剣の師である千葉周作、その娘でヒロインのさゆりの他本作品では鈴之助を兄のように慕う少年浪野大介、その父で一介の浪人ながら剣の達人で鈴之助をしばしば導く浪野十三、鬼面党探査に利用するため近づいたが、鈴之助と意気投合し、共に鬼面党と戦うことになる幕府探査方柳生一太郎、などを新たに登場させている。
主題歌は、曲はおなじみのラジオ版の主題歌の歌詞を多少変え、曲はそのまま現代調にアレンジして使っており、「真空切り」完成と共に副主題歌に「赤胴真空切り」を採用している。
主演は、山本圭子、兼本新吾、小鳩くるみ、桂玲子、永井一郎、小林修等芸達者なメンバーがそろっていた。
最終回、巨大化した銀髪鬼に「真空切り」を破られた鈴之助は自信を喪失してしまうが、十三の「自分で考えなければ新しい技は完成しない。」という言葉に自分を取り戻し、苦闘の末に「真空切り」を改良した「真空十文字切り」を完成させる。鈴之助は、雷之進、一太郎の力を得て、「真空十文字切り」で銀髪鬼を倒し、鬼面党は壊滅した。江戸の町に平和が戻った。
放送当時の人気の割には、ビデオの発売もなく、知名度があまり高くないのが残念である。
(文:ソーハイさん)
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