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白黒版の放送終了後、約2年半で復活したシリーズ第2作。作画、脚本の水準が大幅に向上し、全4シリーズの中では傑出した出来ばえと言える。
作画面では前シリーズから引き続き登板の我妻宏、生瀬昭憲、両作監の健闘が光る。特に、原作に恵まれないことが多く、作品として評価の高い回の担当がほとんどない我妻作監については再評価がのぞまれる(ただ、作画水準はトップクラスだが水木タッチであるかというと、そうも言えない。なにしろ鬼太郎が全然カッコ悪くないのだ。りりしすぎるのである)。
脚本については、ライター間のバラつきがあまり感じられず、放送終了まで高水準が維持されている。ここまで高い水準が維持された最大の原因は、よく指摘されるとおり原作の払底による他の水木短編作品の大幅な流用、である。これにより、原作タイトルが「ゲゲゲ」になってから量
産化により久しく輝きを失っていた鬼太郎は、水木作品本来の、ユーモア、悲哀、土俗的恐怖が絶妙のバランスで混じり合う世界に立ち戻り、あるときは英雄として、あるときは成す術の無い傍観者として、時には狂言回しとして活躍することになる。
残念ながらこういった後のシリーズに与えた影響はこういった意欲的実験ではなく、猫娘の定着、原作を無視して鬼太郎側妖怪をレギュラー的に登場させるといった点のみなのが嘆かわしい。
また、あまり指摘されないが鬼太郎の武器「リモコン手(切断された手首が遠隔操作で動く)」が正面
から映像化されたのはおそらく本シリーズのみではないだろうか(前シリーズの「吸血鬼ラセーヌ」のエピソードが象徴的。原作では、リモコン手が敵を苦しめ自滅させるというストーリーだったが、テレビではリモコン下駄
の活躍に変えられていた。したがって原作の「手」というサブタイトルも使えなかった。もちろん毒を抜きまくった第3シリーズ以降はまったく描かれていない)。
尚、個人的ベストは「妖怪反物」「地相眼」「南からの招き」「隠れ里の死神」「原始さん」「イースター島奇談」「足跡の怪」「死人つき」といったところ。
(文:AMANAIさん)
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