珍豪ムチャ兵衛

 

データ
原作/ 森田拳次

制作/ 東京ムービー
画: ニャンちゅう
キー局/ TBS 放送時間/ 月〜金曜6:00PM〜
放映期間/ S46/2/15〜S46/3/22
形式/ 15分2話 回数/ 26回(49本)
脚本/ 辻真先 岡本欣三 松元力
演出/ 長浜忠夫
作画/ 楠部大吉郎

 

主題歌
タイトル 作詞 作曲
珍豪ムチャ兵衛 東京ムービー企画部 広瀬健次郎
ボケ丸子守歌 東京ムービー企画部 広瀬健次郎

 

雨森雅司(ムチャ兵衛) 曽我町子(ボケ丸) 滝口順平(カブレズキン)

 

解説
 うらぶれた長屋に住む豊臣家の末裔ボケ丸殿と、ボケ丸様を守るムチャ兵衛のナンセンスマンガ。
 なかなか面白かったが、中途半端にあっという間に終了した。

 

投稿解説

 日本のTVアニメ史上、最後の白黒作品。
 『東京ムービーアニメ大全史』によると、『パーマン』と同時期に製作されていたものが白黒等の理由でおクラになり、46年に突如オンエアされ、結果 的にそうなったらしい。

  ナンセンスアニメ、とよく解説されるとおり、カゴにメーターがついてたり、主人公の住む長屋は『江戸マンション』だったり、敵の将軍家光と家老の大久保彦左(彦左衛門、ではない)が トランシーバーで会話したり、と相当ムチャクチャで楽しい。

  が、本作の真骨頂は別なところにある。それは『絶対に不可能な事に無償の努力を捧げる』ことが、いかにおかしく哀しく、そして素晴らしいかをコメディーという形で描いたことだろう。徳川に主君ボケ丸を売れば、富も栄誉も保証されるのに、ムチャ兵衛はそうしない。『必ず将軍にしてみせますぞ』と心はやさしいが少々ボンクラのボケ丸を守って日夜戦うのである。

  そうした世界を名匠・長浜忠夫が演出した結果、『お犬様騒動』や『いとしのかあちゃん』『将軍になりたいゾヨ』といった原作中でも出色の落涙エピソードは、さらに輝きを増したはずである。はず、というのは昭和50年を最後にこの作品をまったく鑑賞できていないか らで、せめて傑作選くらいビデオにして欲しい。
  また、『貧乏』や『無償の努力』といったモチーフがマンガで受け入れられなくなったことも、この作品の不人気は示している。現在の社会情勢を考えると、それはあまりに大きな忘れ物だったと思う。

(文:AMANAIさん)

 


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