赤き血のイレブン

 

データ
原作/ 梶原一騎 園田光慶 制作/ 東京テレビ動画
キー局/ NTV 放送時間/ 月曜7:00PM〜
放映期間/ S45/4/13〜S46/4/5
形式/ 30分1話完結 回数/ 52回
脚本/ 鈴木良武
演出/ 山田健
作画/ 三輪孝輝

 

主題歌
タイトル 作詞 作曲
赤き血のイレブン 梶原一騎 大沢保郎
わが友玉井真吾 梶原一騎 大沢保郎

 

田中亮一(玉井真吾) 村越伊知郎(上岡剛)

 

解説
 サッカー漫画。
投稿解説

埼玉の南のはずれは昔、田園地帯だった。だがそこにも開発による宅地ブームが訪れ、それにより、やがては地元に新しい高校ができることになった。その高校の名は「新生高校」。

この物語の主人公は玉井真吾という。寿司屋の倅にして、一年坊だ。
して、この若者。新設校でのボスの座を狙う、とんでもない暴れん坊の問題児とくる。3年生の太平洋介というボスと早速のいがみあいだ。
と、そこに一人のいかつい男が新任の体育教師としてやって来た。その男の名は松木天平。・・だが、この男、どうも只者ではない。
それもその筈、この男、実はかつてサッカーの全日本代表で史上最強の天才ゴールキーパーと呼ばれた男であった!
その男いわく、「どうだ。サッカーをやらんか?」
この松木をサッカー部監督に迎え、波乱万丈の、この熱きサッカードラマは、まさにここから始まった!

やがて次々と現れる強敵!作品を飾る魔球シュートの数々!
真吾は持ち前の「熱きサッカー」で次々と強敵を倒し、やがては全てのタイトルを総なめ。新生高校を一躍サッカーの名門校にしていく。

この作品が発表されたのは、日本にJリーグが誕生する20年近くも前だ。まさに本格的サッカー漫画の草分けであろう。
真吾のポジションはフォワード。この頃のスターポジションはフォワードだった。彼が、この作品が、もっと遅く生まれていたら、サッカー日本代表に強力なエース・ストライカーが出現していたかもしれない。

とはいえ、この作品は今のJリーグにちゃんと語り継がれている。
それは、新生高校のモデルとなった浦和南高校のある埼玉県の、プロチーム「浦和レッズ」のサポーター席に「赤き血のイレブン」の横断幕があったことでもわかる。この作品の登場人物達は、どんな思いで今のJリーグを見つけているのだろう。彼等の時代は決して無駄 にはなっていない筈だ・・。

ボールがキリモミ状に回転しGKを吹っ飛ばすスクリュー・シュートや、鋭角的に敵陣をドリブル突破していくカミソリドリブルの美杉純。
空中で一度静止し、フォークボールのように落ちる、山形豪十郎のフォーク・シュート。
気配だけでボールを捕らえる「闇のキーパー」、上岡兄弟。
松木監督でさえ手を焼いたスネーク・シュートのボボ・スタンレー。
そしてGK前でシンカーのように沈むサブマリン・シュートや、一つのボールを二つに増やす(?)Uターン・シュートの、我等が玉 井真吾!
作品を盛り上げたこれら数々の魔シュートは、まだまだ弱小でプロサッカーがなかった当事の日本サッカーが、将来の日本のプロサッカーに託した夢であったのかもしれない。

高校を卒業した真吾は、プロサッカー設立の機運に夢をかけることを決意する。
そしてそこには、とうに高校を卒業した大平の姿もあった。彼等は、やがて日本にもプロ・サッカーができることを信じていたのだ。

そこで、この物語は終わっている。

(文:タンバリンマンさん)

 

 


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