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不敵な予告とともに大胆な手口で次々と美術品を盗み続ける怪人二十面相。小林少年を団長とするわんぱく探偵団は名探偵明智小五郎を助け、二十面相に立ち向かう。
江戸川乱歩原作の少年探偵団を原作の良さを残しつつ、小道具を変更するなど現代に置き換えてテレビマンガ化しており、主題歌はラジオ版の曲を現代調にアレンジし、歌詞を変更して使用している。編曲、劇伴は山下毅雄。
探偵団は二十面相に出し抜かれることが多いが、失敗しても決してくじけず、最後は二十面相を追いつめ、盗まれた物は取り返すが、二十面相には逃げられる。というのが話のパターンだった。
原作の少年探偵団員は十人から二十五人と大所帯だが、本作品では、人数を六人とし、団員も正義感あふれる小林団長、パチンコの名人で事件に関わるきっかけをつくることが多いチビちん、発明家で知恵袋のマメたん、食いしん坊で動物使いの名人デブとん、自動車運転専門のステやん、団のまとめ役のオトコと役割を明確にして個性を出している。
また、後年の作品と異なり中村警部を原作とおり鬼警部とし、二十面相にしてやられるボケ役にしなかったことも特徴としてあげられる。
しかし、なんといっても、本作品で目立つのは二十面相だろう。殺人を嫌い、犯行は明智小五郎を出し抜くためのもの。という原作通りのキャラクターと正体を現すときに変身としかいいようがないマスクと衣装をはぎ取る姿はのちのアニメに多大な影響を与えており、適役の声優とともに歴代二十面相の中でも屈指のできとなっている。
本作品は、二十面相の魅力ばかりが語られることが多いが、少年達が二十面相との戦いをとおして、知恵と勇気と団結でどんな困難も乗り越えていく。明智と二十面相は脇役に過ぎない。という原作の主旨を見事に表現していることが一番評価できるところだろう。
最終回、傷を負った二十面相は、大爆発と共に炎の中に消えたが死体は発見されなかった。二十面相はいつかまたあらわれるかもしれない。わんぱく探偵団は悪と戦い続けることを誓う。
最近は原作の意図を理解できないため、主旨を変えて原作を生かせない作品が多い。制作者は原作を生かしつつ、新しいことをいかに取り入れるか。というのを本作品を見て考えて欲しいものである。
(文:ソーハイさん)
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