| 原作/ 石森章太郎 | 制作/ 東映動画 | |
| キー局/ NET | 放送時間/ 月曜7:00PM〜 | |
| 放映期間/ S41/5/2〜S41/11/28 | ||
| 形式/ 30分1話完結 | 回数/ 31回 | |
| 脚本/ 吉野次郎 浜田稔 山浦弘靖 若林一郎 | ||
| 演出/ 黒田昌郎 矢吹公郎 田中亮三 茂野一清 | ||
| 作画/ 菊地貞雄 羽根章悦 田島実 近藤英輔 | ||
| タイトル | 作詞 | 作曲 |
| 海賊王子 | 飯島敬 | 吉野次郎 |
| 海賊稼業はやめられない | 浦川けんじ | 宮崎尚志 |
| 古谷徹(キッド) 坂倉春江(パール) 永井一郎(虎フグ) 和久井節緒(カトル) |
| 海賊王キャプテン・モーガンの子キッドが、海賊王子として7つの海の波涛をけたてて大活躍する物語。 |
| 南の島で動物たちと暮らしていた少年キッドは、死の間際の育ての父から、本当の父は大海賊キャプテンモーガンであることを告げられる。 育ての父の死後、島を出たキッドは、悪漢海賊虎フグから父の船だったハリケーン号を取り返し、仲間達と7つの海へ冒険の旅に出る。 海洋冒険という新しいジャンルだったが、人気は出ず短命に終った。 船旅の途中で事件に遭遇するとそれを聞きつけた虎フグが、キッド達をやっつけようと悪巧みを巡らすが、最後は失敗し、「覚えていろ。」という捨ゼリフを残して逃げていく。というのが話のパターンだった。 名作「宝島」を基にしており、主人公は海賊であるが、略奪はせず、人助けをすることが多い。正義感あふれるキッド、モーガンの部下だったクラブ老人、その孫娘で気の強いパール、実力者でニヒルなシャーク、デコボココンビのカトルとオクトバス、キッドの仲間猿のモンク、イルカのフィン、海鳥のバドとキャラクターは明快で個性的だった。 しかし、なんといっても目立つのは、敵役虎フグだろう。ハリケーン号を取り返されて以来、なんとかかたきをとろうと執念深くキッド達をつけ狙う。金にがめつく、卑怯でそのうえ見栄っ張り。自分から手を出そうとせず、誰かをだますか、そそのかして、キッド達をやっつけようとする。 片手、片足が義手、義足で、どくろの海賊帽子にアイパッチと典型的な海賊スタイルで、本来なら冷酷非道なイメージだが、二等身に愛嬌のある顔は親しみがあり、最後にやられるときの情けなさがこれほど楽しい悪役はアニメでは初めてであろう。また、キッド達がチームでの行動に対して、虎フグはほぼひとりで戦いを挑んでいる。ひとりでこれだけの存在感がある悪役というのも画期的だった。 登場するときの「パンパカパーン」というフレーズ、「ガハハ」という高笑いに加え、つっこみを入れる飼い猫ギャラとの掛け合いも毎回のお約束で魅力いっぱいだった。他にも、パールとキッドの口げんか、モーガンの息子というだけで、船長になったキッドとシャークの対立など後のアニメでのお約束や、クライマックスのキッドと虎フグの対決、バトル時のモンクとギャラの取っ組み合いなど見せ場は多かった。 かつては夕方に飽きるほど再放送がされていたが。モノクロ作品のため、カラー放送の普及と共に放送の機会がなくなったのは残念である。 (文:ソーハイさん) |