泣いたりしないで
作詞・作曲 福山雅治

福山雅治

 

 いまの若いストリート・ミュージシャンの多くは、ギブソンのアコースティックを抱えている子が多いね。山崎まさよしとかスガシカオの影響かな。
 僕ら“オヂサン”世代のライブでは、圧倒的にマーチンが多い。昔のフォーク小僧はみなマーチンに憧れただよ。まぁそれ以前に僕らの世代は、若いうちにマーチンやギブソンのオーナーになるなんてのは、夢の夢だったな。「モーリス持てば、スーパースターも夢じゃない」時代だった。

 僕は「圧倒的にマーチンが多い」世代の方の人間だけど、惹かれるのはギブソン。
 マーチンのギターはいい音するな〜… と、うっとりはする。けれど背中まで熱くなって高揚させられるのはギブソンの音。シビレる。
 別にマーチンを否定しているわけではないので(勿論、マーチンも僕は大好きです)、マーチン・ファンの方はお気を悪くなさいませんよう。

 何でかな…。考えてみた。
 やはり青春期に「ギブソンを抱えているアーティスト」のレコードばかりを聴いてきたからか。別に意識して「ギブソン」って思ってたわけじゃない。気付いたら、僕が好んで聴いていたアーティストの多くが、ギブソンを使っていた。
 ボブ・ディラン、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ドノバン、ジェイムス・テイラー、ブルース・スプリングスティーン、よしだたくろう、加藤和彦、友部正人、、、 僕の好きなアコースティック・ギターの音は、どれもギブソンだった。どれも「ギブソン」と判る音がしている。
 ディランはマーチンのイメージが強いけれど、デビュー・アルバムや『フリー・ホイーリン』で弾いていたのは、枯れた味わいのギブソンのJ-50だった。初期の弾き語りのライブでは、映画『ドント・ルック・バック』に見られるギブソンのL-00(ニック・ルーカス・モデル)を使っている。あの頃の音は、そのまま友部正人のギブソンB-25に重なる。
 ビートルズはジョンとジョージが、ギブソンJ-160Eを使用していたのを知らない人はいない。後期『Get backセッション』で、ジョンが弾いているギブソンJ-200も聴き逃せない。
 ディランから辿って聴くようになったウディ・ガスリーもエリック・フォン・シュミットも、ギブソンを使っていたらしいし、それらのレコードからギブソンの音が染みついたのか、単にアーティストとの好みが一致していたのかはわからないが、とにかく僕はギブソンのアコースティックの音が大好きである。

 最近とっても気になっているのが、NHKの朝ドラ『わかば』の主題歌。
 泣いたりしないで、こっちへおいでよ〜♪
 福山雅治の囁くような声の後ろで鳴っているギター。まさしくギブソン(J-200かな?)の音。いい音してる〜。
 Keyは「Eb」だけど、あれはチューニングを半音下げて、「E」でプレイしているんだと思う。半音下げたことによる弦の気怠るさがたまらない。ギター・フレーズもかなり練られている。
 ギターだけじゃなく、いいよ、この歌。うん。とってもいい。詞もちゃんと読んでみたい。

 福山雅治はああ見えて、とってもいい曲を書く。最近気付いたんだけど(笑)
 生まれ持ったセンスもあるんだろうけど、地味な努力もしてるな。音楽が本当に好きなんだと思う。
 ルックスまで良くて、かなり癪に障る(爆)。

 早速シングルを買いに行ったら、まだ売っていなかった。
 12月発売だそう。

 


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