DOKIDOKI エヴリティ
作詞・作曲 破矢ジンタ

JITTERIN'JINN

 

 JITTERIN'JINNの歌は、ボーカルのコが作詞していると思い込んでいたのは僕だけじゃあるまいとのお弁当箱(松っちゃん、大阪の親戚んトコ行ったんじゃなくて、金毘羅宮で奉公してたの?(号泣))。
 そう、ギターの破矢ジンタっつー野郎が作詞も作曲もしてるだよ、オレ様もついふらふらと惚れてしまうような女のコを描いた歌たちは。

 JITTERIN'JINNを初めて見たのは、一大バンドブームを巻き起こしたかのイカ天こと、TBSの《いかすバンド天国》だった。
 しびれる程タイトな2ビートのドラムに、無表情なギターのカッティング。そしてその上をいくような無表情な顔でノン・ビブラートな声を発するボーカル。

 カッコよかった。

 チェックの衣装も含めて、僕はイッパツでこのトリオのファンになってしまった。
 が、この3人に惹き付けられたのはその演奏やルックスも勿論だが、歌のキュートさにだったと思う。
ダーリン 今夜は迎えにきてきて
うるさいやつらが 多くて困ってる
いつも困らせてたけれど
ないものねだりはもうやめるわ
化粧落とした後の 鏡の中の顔
本当はまだ離れたくない
涙でゆがんでる
 と、こうして歌詞を書き出しているだけでも、僕はこの歌の主人公に惚れてしまう。『エヴリディ』。
Everyday Everynight
会いたくて
Everyday Everynight
夢を見た
 切なさに胸をしめつけられて、うっすら涙さえ浮かんでくる。

 《イカ天》からは、好きなバンドがたくさん輩出された。
 FLYING KIDSやTHE BLANKEY JET CITYは、自主制作のCDも購入したし、マルコシアス・バンプは何度もライブに足を運んだ。憶えている人の方が少ないかもしれないが、突撃ダンスホール、セメントミキサーズ、サイバーニューニューなんてバンドも結構気に入って、CDを買った。みうらじゅんがやっていた大島渚、龍太郎&Noise Reduction、トゲオの『ユキエさん』って歌も妙に好きだった。

 BEGINやたまといったビッグ・ネームも売り出した《イカ天》にあって、僕が何といっても好きなのはやっぱりJITTERIN'JINNだ。
 ボーカル、ギター、ドラムの三位一体感。そして詞、曲、アレンジの三位一体感。これはビートルズのあの4人がバンドを組んだ奇跡に近い。

 先に「無表情なボーカル」と書いたが、あの投げたような歌唱の中に、実は表情が託されていたりする。それはボーイッシュで、キャッチーで、じんわりしている。
 そうしてこのトリオは、ヒットした『プレゼント』や『夏祭り』の他にも、『大好きだった人』『いかないで』『』という名曲を配した『WANG DANG DOODLE』なんてアルバムを出して、いまでも元気に頑張っている。充実している。JITTERIN'JINNのアルバムはどれも、ベスト盤のような粒揃い。

 過去の歌も聴き返したいし、新しい歌も聴きたい。
 そう思わせる、数少ないバンド。

 


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