恋があぶない 恋があぶない
作詞:岡田冨美子 作曲:佐瀬寿一

ずうとるび

 

 日曜日の夕方になると《笑点》にチャンネルを合わせてしまう(爆)。
 《笑点》は、番組が始まった当初から観ていたんだよ、親父が。立川談志が司会をしていた時から。大喜利は円楽、歌丸、小痴楽、小円遊、、、こん平もいたかな?
 もう好きとか嫌いとか関係なく観ていた。子供の頃はね。
 それが15,6歳になると、ヤなんだよ、《笑点》の大喜利の笑いが(笑)。もうマンネリで全然笑えなくて、耐えられない。
 で、すっかり離れた。

 それが4,5年前、日曜日にテレビをつけたまま仕事をしていたら、懐かしい《笑点》が流れて…。
 《笑点》を観なくなった20年前と同じ事をしていた(爆)。
 でもね、面白いんだわ、これが。相変わらずマンネリはマンネリなんだけど、たとえば内輪ウケみたいなオチでも、これだけやり続けたマンネリはかなり面白かったりする。昔《笑点》を観てなかった人は、さっぱりわからないかもしれないけど。「木久蔵はバカだね〜、げらげらげら」ってつい(笑)。

 で、いま山田隆夫が座布団運びをやってるんだよ。もう随分長いらしいから、「座布団運び=山田くん」ってイメージの人が多いかもしれないけど、やっぱり僕には「座布団運び=毒蝮三太夫」もしくは「座布団運び=松崎真」。「手を上げて横断歩道を渡りましょう」。
 山田隆夫は、「ちびっこ大喜利」。

 「ちびっこ大喜利」で座布団10枚を獲得した山田隆夫が、その賞品でレコード・デビューできることに。その際、本人の「バンドをやりたい」という希望で、やはりちびっこ大喜利のメンバーで結成されたのが、ずうとるび。メンバーは他に江藤博利、新井康弘、今村良樹。
 僕はこの一部始終をテレビで観ていた。

 僕の記憶が間違っていなければ、大喜利のご褒美でレコーディングした曲は『透明人間』。山田隆夫 作詞・作曲。確か山田くんは拓郎に憧れていて、既に自分でオリジナル曲を作っていた。それでかどうかは知らないが、エレックレコードから発売になっている。それとそのエレック絡みからか、ケメ(佐藤公彦)が、曲作りも手伝っていた記憶もある。

 その時はヒットもせず、大して人気も出なかったずうとるび。一回こっきりで終わっちゃうのかと思ったら、その後も活動を続けて。そして永遠の名曲『みかん色の恋』がヒットした。

 作曲は佐瀬寿一。巨匠・高田文夫のファンなら同級生としてのエピソードも楽しい作曲家。
 さてこの佐瀬先生、どんな曲を作っているのか調べてみると、アグネス・チャン、梓みちよ、麻生よう子、天地真理、荒川努、五十嵐夕紀、石川セリ、石川ひとみ、五木ひろし、伊東ゆかり、片平なぎさ、狩人、川崎麻世、北原ミレイ、木之内みどり、郷ひろみ、香西かおり、小林旭、小林幸子、小柳ルミ子、西城秀樹、堺正章、榊原郁恵、坂本冬美、ジュディ・オング、千昌夫、殿さまキングス、内藤やす子、西田敏行、フォーリーブス、松崎しげる、都はるみ、八代亜紀、山口百恵、山本リンダ、由紀さおり、和田アキ子、、、 作ってる作ってる。でもタイトルを聞いてもピンと来ないものばかり(笑)。
 でもね、『およげ!たいやきくん』を作ってるんだよ(爆)。あと、キャンディーズの『暑中お見舞い申し上げます』。

 『みかん色の恋』は大ヒットしたような印象があるけど、それでもベスト10には入ってないんだよね。だけど、僕らの世代なら誰でも口ずさめる。
好きなんだ 好きなんだ
逆立ちしたいほど
ダメなんだ ダメなんだ
ぼく逆立ちができない
 ユニークな歌い出しを支えるのは、
明日の夜明けをいっしょに見よう
君しかいらない
死んでも離さない
 や、
二人の世界で眠りたいのさ
君しかいらない
誰にも渡さない
 の、くすぐったいピュアさだ。
 作詞の岡田冨美子が、他にどんな歌を作っているか、多くは知らない。知らないけれど『みかん色の恋』に続く『恋があぶない』、これがまたどうしようもなく良い歌だ。
甘えたいから 君を困らせるのさ
僕を叱って 僕を叱って
やさしく叱って
 設定はよくわからない。“君”が年上なのか年下なのか。
 「僕を叱って だめよと叱って」の下りを見ると、年上のような気もするが、「子供をあやす目をして 僕を見ていたのに くちびる押さえてる小指が 誘惑的だね」を読むと、どこかあどけない。
 でもきっと年上。そしてとても可愛らしく素敵な人。
弱いところも 君に隠さないから
僕を叱って 僕を叱って
やさしく叱って

誰かのうわさ気にして
一番好きかときく
やきもちやいてる背中も
誘惑的だね
 ね。とても素敵な人でしょ。そしてとても素敵な恋。
うしろから抱きしめる
僕を叱って 僕を叱って
やさしく叱って
 昔の同居人がずうとるびのファンで、ウチにはその人が荷造り忘れた、山田隆夫脱退前のずうとるびのシングルとアルバムが全部ある。
 お笑いとも真面目ともつかぬ中途半端さはあるが、モンキーズに倣ったようなコンセプトで、なかなか良い曲が多い。
 自分でベストを編んで、クルマでカセットをよく聴いた。

 ラブ・ソングは相変わらず街に溢れているけど、近年、こうしたずうとるびのような純粋でストレートな歌はとんと聞かない。

 


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