BOX POPS BOX POPS

BOX

 

 E.L.O、10cc、Badfinger、Todo Rundgren、、、 The Beatlesを匂わすバンドは数々あれど、日本のBOXも忘れちゃイケナイ(笑)

 BOXは、杉真理、松尾清憲、田上正和、小室和之の4人を中心とした、趣味に取り憑かれたユニット。ホント、取り憑かれてる(笑)。パクリでもなく、パロディでもなく、これだけ出来れば気持ちイイだろうなぁ。。。
 そのBOXが残したアルバム『BOX POPS』('88)と『Jouney to your heart』('90)が2in1のCDで出ているのを見つけた。これはお買い得。

 「ビートルズっぽくやろう」と思っても、なかなかそうはできないよ、プロなら特に。それはどうしても“遊び”の域になっちゃうからね。でも、遊びだからこそ徹底してやる、そんなオトナのすっとこどっこいさ、自分たちさえ満足できればそれでいいという姿勢に、売らんが為のレコード会社の思惑みたいなものがきれいさっぱり感じられなくて、潔くていい。

 特にファースト・アルバム(というか、一回こっきりのつもりでやったんじゃないのかな、当初は)『BOX POPS』が、僕はとっても好きだ。

 まず、オープニングの『Temptation Girl』がしびれる。『RUBBER SOUL』あたりのビートルズをビンビンと感じる名曲。溜息出ちゃう(笑)
 続く『魅惑の君』は、もうちょっと後、『MAGICAL MYSTERY TOUR 』あたりのビートルズ。で、途中に池田まさこさんによるヘップバーンな台詞が挟まっていて、憎らしいくらいにおしゃれ。
 『アルタミラの洞窟』は、『Strawberry Fields Forever』を彷彿とさせるサイケデリックな頃のビートルズ。
 シングル・カットされた『風のBad Girl』はシンプルで哀愁漂う名曲。6thのハモがツボ。コーラスに竹内まりや。
 『人生はコーンフレーク』は、とても松尾清憲らしい曲。ジョン・レノンがやりそうな展開に、マッカートニーがやりそうなメロディがインサートされている。鈴木慶一をフューチャー。
 アナログではA面のラストを飾る『Train To The Heaven』。これも勿論ビートルズっぽいのだが、ビートルズから派生したビートルズ以降のいろんなバンドのエッセンスを詰め込んでいる。

 『Crazy Afternoon』は、ビートルズお得意の意表を突いた出鼻。アナログ時代のB面 トップという位置を、しっかりと考えている。財津和夫が参加。仕掛けのひとつひとつに思わずニタリとしてしまう(笑)。
 フォーク・ロックっぽい『ヒットメーカーの悲劇』。リッケンバッカーの音がカッコいい。この曲に限らず、1点だけこのアルバムにケチをつけるとしたら、もうちょと詞を頑張ってほしいかな。
 『Your Mother Should Know』を想わせる『Ordinary Friend』。
 『What Time?』は、激しいギター(白井良明)がかっこいい。
 やはりビートルズよろしくチェンバロと弦楽四重奏をバックに据えた『Wendy』。甘ったるい杉真理の声とメロディがマッチ。
 そしてラストが、『愛こそはすべて』なブリティッシュ的壮大さが懐かしく心躍る『“2010”Dreams Last Forever』。

 こんなアルバムを作ってしまう行為自体に苦言を呈す人もいるだろうけど、僕は羨ましくて仕方ない(笑)

 


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