生きる ティーンエイジャー
作詞・作曲 仲井戸麗市
仲井戸麗市

 

 ビートルズの『A Hard Day's Night』の邦題『ビートルズがやって来るヤア!ヤア!ヤア!』の付け方はどうよ…? という問題は置いといて(笑)、昔は洋楽にも洋画にも“邦題”というものがあった。

 『抱きしめたい』『恋する二人』『恋におちたら』『恋のアドバイス』『恋を抱きしめよう』『ひとりぼっちのあいつ』『愛こそはすべて』…
 『ビートルズがやって来るヤア!ヤア!ヤア!』も、『A Hard Day's Nught』から思えばひっくり返ってしまうようなタイトルだが、映画に向けてのネーミングだとわかればそれ程でもない。

 いま発売されているビートルズのラインナップは、何故か全て原題のまま。いつから邦題表記はなくなったんだろう?
 現況で邦題を見なくなったせいもあってか、ビートルズの懐かしの邦題に触れると、ビートルズ知り初めし頃の熱い想いが甦って、なんだか甘酸っぱい気持ちがする。
ティーンエイジャーだった頃のように
ボーイフレンドにしておくれよ
ダンスに映画 クリスマスパーティー
抱きしめたい気持ちだけで良かった
ねえ ボーイフレンドに戻らせて今夜
 永遠のギター小僧、仲井戸 -CHABO- 麗市の『ティーンエイジャー』という詞には、正真正銘彼が小僧だった頃の甘酸っぱい匂いが詰まっている。
ティーンエイジャーだった頃のように
ガールフレンドになっておくれよ
恋におちたら恋する二人
他に何もいらなかった
ねえ ガールフレンドに戻ってよ
 この歌は85年に出たCHABOのソロ・アルバム『THE 仲井戸麗市 BOOK』に収録されていて、僕はそのアルバムを買って持っていたけど、この『ティーンエイジャー』という歌を取り立てて気にしてはいなかった。
 それが94年テレビ東京で放映された《生きる〜EVERYDAY WE HAVE THE BLUES》という角川書店の特別 番組で、北海道の大草原・青空のもと、清志郎とふたりアコースティック・ギターをかき鳴らしながら演奏した『ティーンエイジャー』には、いたく感動した。アレンジがまるで違っていたのだ。
 アルバムではレゲエ風に複雑なリズムを刻んでいたこの歌が、《生きる》ではちょうどビートルズの『This Boy』のようなシンプルなコード・ストロークで演奏されていた。もしかすると、後者がこの歌の真実の姿なのかもしれない。
学校は卒業したけれど
ハッピーバースデイは重ねているけど
何を卒業したんだ.....
 いつか清志郎が自分の人生を「高校最後の春休みがずっと続いている感じ」と称したことがあったが、清志郎とCHABO、このふたりは本当にそんな感じなんだろうな… と羨ましくなる。
 でもそんな中にもふとよぎる不安。。。
 そんな繊細さがCHABOのギター・プレイであり、紡がれた歌たちなんだろう。
 そして僕はそんなCHABOのギターや歌たちが好きだ。
ティーンエイジャーだった頃のように
夏なら おまえはサーファーガール
俺は無理して ビーチボーイ
月の渚でまた恋に落ちるのさ
 歌詞のそこかしこに、音楽少年のツボが鏤められている。
 よく「女の子にモテたかったから」って理由でバンドを始めた人の話を聞くが、CHABOの演奏には「音楽が好き」ってこと以外のなにもない。音楽が好きで音楽が好きで音楽が好きで音楽が好きで… それ以上でもそれ以下でもなく。
ねえ ボーイフレンドに戻らせて 今夜
ねえ ガールフレンドに戻ってよ 唯の
ねえ ボーイフレンドに戻らせて もう一度
ねえ ガールフレンドに戻ってみてよ
 ティーンエイジャーでしかできない恋ってある。。。

 


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