ファミリーコンサート ちいさなおふね
作詞:村田さち子 作曲:福田和禾子

速水けんたろう 茂森あゆみ

 

ぎんのじょうくんから ゆりちゃんにおてがみ
でもぎんちゃんは じがかけません
だからはるにはふうとうに さくらのはなをいれました
 素敵な歌でしょ、詞だけ読んでも。メロディもとっても素敵なんだよ、『銀ちゃんのラブレター』。

 子どもが産まれてすぐ、まだお誕生日を迎える前からNHK教育テレビ《おかあさんといっしょ》はつけてた。歌が流れると、静かになるってのもあって(笑)。
 その頃の歌のおにいさんは速水けんたろう、おねえさんが茂森あゆみ。この二人は、歴代のおにいさんとおねえさんの中でも、群を抜いていい。けんたろうおにいさんの癖のない、それでいて体温のある歌い方、そしてあゆみおねえさんの天性の天真爛漫で透き通 った声。

 子どもはもちろん、親の僕まで好きな歌がいっぱいあって、《おかあさんといっしょ》にはかなりハマった。ファミリー・コンサートにも行った。子どもが小学生になって番組から離れたいまも、実は僕だけテレビを観ていたりする(笑)。

 『はるかぜかくれんぼ』『たんぽぽちゃんとつくしくん』『春の子うーら』『きせつはすてきなペンキやさん』『ゆきふるるん』『イカイカイルカ』…

 中でも僕のお気に入りは『バナナのおやこ』と『ちいさなおふね』。

 南の島で風に揺れてるバナナを歌った『バナナのおやこ』は、何とも楽しい。「バナナのパパはパパバナナ、バナナのママは…♪」とことばあそびのような詞とメロが「パパバナナ・ママバナナ・コバナナ♪」で締めくくられるこの歌は、名曲『アイ・アイ』からの流れを汲む愛らしい名曲。

 そして『ちいさなおふね』。
パパ お空と海はおんなじ色だね
ねえ どうしていつもおんなじなの?

きっと空のペンキがこぼれるからさ
 子どもと父の掛け合いになっているこのワルツは、聴く者の気持ちを暖かくしてくれる。さりげないカタチでの夢があり、愛がある。
 この歌であゆみおねえさんは、子供たちにではなく、ちゃあんとパパに語りかけて歌っている。けんたろうおにいさんも、子供たちにではなく、ひとりの子供に向かって応えている。
 南家こうじによる、『ガッチャマン』を描いていた方とは思えないアニメーションも秀逸。ラストの赤いパジャマに着替え、あくびをするシーンなど、かなりジンワリくる。
 間奏のピアノのアレンジも、気合いが入ってる。作曲者も、この歌は渾身の作だったのでは… と想像したところではっと気付くと、今回挙げた歌すべて、福田和禾子さんという方の作曲。

 このテの作曲家に詳しくないので、ネットで調べてみると、1941年東京都の出身。芸大の作曲科を卒業、テレビ局各局の学校・教養畑を歩いた後、《おかあさんといっしょ》の音楽担当に就いている。
 《みんなのうた》でお馴染みの『北風小僧の寒太郎』なども、福田和禾子さんの作曲。

 意識してテレビを観ていたせいか、やはり教育テレビの学校のコーラスを扱った番組で福田和禾子さんのご尊顔を拝見した。
 やさしさと愛を滲ませたお顔でした(笑)。

 


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