Revolver NORTHERN SONGS

Revolver

 

 カバーとは別に、ビートルズ(というかレノン=マッカートニー)が他のシンガー・グループに提供した曲がある。

 もともと自分達が発表するつもりで書いた曲を他人にあげてしまったもの、或いは最初から誰それの為に書いたものとの2通 りが考えられるが、例えば前者ではフォーモストの『HELLO LITTLE GIRL』や、ビリー・J・クレイマー&ダコタスの『I'LL BE ON MAY WAY』、後者ではピーター&ゴードンの『愛なき世界』『Woman』、やはりビリー・J・クレイマー&ダコタスの『BAD TO ME』あたりが有名かな?
 「曲はこうやって作るんだよ」ってローリングストーンズの前でサラサラっと書いてあげちゃった『I Wanna Be Your Man』なんて、後から自分達(リンゴのボーカル)でも発表したりしてる。

 「ホントにデキのいい曲だったら、他人にやったりしないよ」
 なんて発言もあったりするんだけど、腐ってもレノン=マッカートニー(笑)、他人にあげた曲もなかなか良かったりする。このソングライター・チームの、当時の尋常じゃない天才加減が窺えるというもの。
 実際、僕は『British Invasion』というブリティッシュ・ロックのヒストリー的な全集を持っているんだけど、仕事中のBGMにこのCDを次から次にプレイしていて、「ん!」と耳を奪われる歌の多くはレノン=マッカートニーの作品だったりする。

 これらのレノン=マッカートニー作品を僕はビートルズのアウト・テイクというよりも、マージー・ビートのヒット曲と捉えているので、先の『British Invasion』というオムニバスを通して聴く機会が多いんだけど、そんな作品ばかりを集めた『The Song of Lennon & MacCartney Gave Away』というアルバムも出ていて、おすすめです。

 で、これらの歌をもしビートルズが演っていたならどうだったか !?

 そんな発想のもと発表されたのが、リボルバーというグループの『NORTHERN SONGS』('79年)。
 このリボルバーというグループが一体何者なのかはよく知らないんだけど(笑)、ビートルズのそっくりさん(コピー・バンド?)なのか、きっちり初期のビートルズ・スタイルで演奏していて、オリジナルの発売元もリバプールのマイナー・レーベルROX。

 音程の甘さが気になるものの、それぞれの曲にちらっとビートルズのオリジナル曲のパロが入っていたりして、ジャケットには“For Beatlemaniacs Only”と謳いながら、ちょっとでもビートルズが好きな人なら十分楽しめる仕上がり。

 その後に出た『STARS ON』や、日本の『BAD BOYS』と並んで、大好きでよく掛けてる1枚。

 


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