WINGSPAN

Paul McCartney

 

 買おうかどうしようか迷ってたんだけど、結局買っちゃった(笑)。
 ポールのオリジナル・アルバムはアナログで持っていたものも含めて全部CDで揃えていて、'87年の『All The Best』も収録曲が違うってだけで英盤、米盤とも買ったりして、「もうベストはいいよぉ〜」って思ってたんだけど… (^^;ゞ

 今回の2枚組は Disk 1 が“Hits”となっていて、従来のベスト盤の趣のラインナップ。で、Disk 2 “History”は、ポールの選曲による所謂ヒット曲じゃないけど捨てられない歌‥みたいな構成。

 というワケで、Disk 2 “History”の方から聴いてみたりする。
 オリジナル・アルバム中、発売当時評判が芳しくなかった『McCartney』や『RAM』からの選曲が多いのも、何か思うところあってのことなのか、この2枚のアルバムが果 てしなく好きな僕としては気が合ったようで、嬉しいことこの上ない。
 『Junk』を聴きながら改めて「こういうのを名曲って云うんだよな〜」って思ったり、『Back Seat Of My Car』を聴いて、夜中クルマを飛ばしながらこの歌をかけて泣きが入った青春時代を思い出したり(笑)。『Every Night』もいい曲だ〜。

 ところでポールは、熱心なロック・ファンから心無い評価を下されることが多いんだけど、僕は決してそうは思わない。
 ビートルズ時代、ジョンが『Dizzy Miss Lizzy』や『Slow Down』といった渋いカバーをしていたのに比べ、ポールは『Long Tall Sally』『Rock And Roll Music』みたいなストレートな、悪く云えば少しもひねりのない選曲で、硬派が多いロック・ファン相手にはちと分が悪い。
 が、そんなひねりのなさがポールのヒット・メーカーとしての資質でもあり、バラエティ感覚でもあるわけで、決して彼がロックン・ロールと遠い位 置にいるということではないと僕は思う。  ただそうしたストレートさが裏目に出ることもしばしで、『Magical Mystery Tour』の陳腐な発想や、映画『ヤァ!ブロード・ストリート』の必殺“夢オチ”、勇気を持って云えば『Sgt.Pepper's ―』の“架空バンド”なんて子供じみたコンセプトだって、いかがなものかと思ってしまう。
 今回のベストにもそんな部分は覗いちゃったりして、『Bip Bop/Hey Diddle』から『No More Lonely Nights - (playout version)』への繋がりは (-_-;) な感じです。
 だけど『Goodnight Tonight』なんかを聴いていると、リトル・リチャードばりの喉が張り裂けんばかりのシャウトが太い声でできるのは、今やポールくらいなもんじゃないかと思うし、それはイアン・デューリーのトリビュートの項でも書いたけど、やっぱりポールはロックン・ロールなんだよって。

 でも、41曲じゃ足りないよ〜(笑)。
 所詮ベスト盤じゃポールは語りきれないんだけど、聴き足りない感じがするアルバムってのもポールの魅力ならでは。

 


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