Brand New Boots and Panties
Tribute

Ian Dury

 

 2000年3月27日に癌のため亡くなったイアン・デューリーの追悼トリビュートアルバムが出た。その名も『Brand New Boots and Panties』。イアン・デューリーとブロック・ヘッズの代表作『Brand New Boots and Panties』('77)の10曲を、オリジナルの曲順でカバーしたもの。
 参加アーティストもポール・マッカートニー、ロビー・ウィリアムス、シニード・オコナーといったミュージシャンをはじめ、キース・アレン、レックレス・エリック、ビリー・ブラッグら、イアンゆかりの人々も駆け付けた豪華ラインナップ。イアンの生前の存在感を窺わせる、幅広い面 々だ。

 僕はあまりイアン・デューリーとブロック・ヘッズの事は知らなくて。'87年の忌野清志郎の初ソロアルバム『レザー・シャープ』のバッキングがブロック・ヘッズだったことから興味を持った。
 兎に角『レザー・シャープ』は、音が格好良かった。『WATATTA』とか。『Boo-Boo-Boo』では、イアンもコーラスで参加していて。

 で、早速買ってみたのが『Brand New Boots and Panties』。アルバム・タイトルがまずイカしてるよね。イロモノの匂いもプンプン(笑)。実際中の音もとても芸能的で、だけどこの人、ロックが大好きなんだろうな〜ってこともひしひしと伝わってくる。演奏もばっちり。
 あともう一枚、何で買ったんだか憶えてない『バス・ドライヴァーズ・プレイヤー(The Bus Driver's Prayer & Other Stories)』('92)を持ってる(これはリアル・タイムで買った)んだけど、裏ジャケのおどけぶりを裏切るような落ち着いた(元気がない?)アルバムで、ただそんな枯れた味わいの中『O'Donegal』が、たまらず泣けてくる。もう闘病してたのかな?

 同時期に出てきたエルビス・コステロととかく比較されるイアンだけど、コステロのような精進というか、自分に磨きをかけるというか、ソング・ライターとしての成長のなかった分、取り残されてしまった感の否めないイアンだけど、それがまたイアンの最大の魅力でもある気がする。そんなロンドンっ子イアンに、日本で云う不器用な江戸っ子を見る。

 トリビュート・アルバムは、ブロック・ヘッズがバッキングを務めていることもあり、ほぼ原曲通 りのアレンジで、とても好感が持てる。
 ポール・マッカートニーなんて、ブロック・ヘッズとジャスト・フィット! 貫禄の高揚したボーカルを聴かせてくれる。
 ケリス・マシューズ(カタトニア)の『If I Was With a Woman』もGood!

 合掌。

 


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