GREEN
R.E.M

 

 いまや全米屈指のモンスター・バンドとなったREMを初めて聴いたのは、'83年の『Murmur』だった。大学の2年か3年だったかな。
 聴いたきっかけは、情報が先にあったんだと思う。「インディペンデントから出た凄いバンドがいるぞ〜!、評論家の間では大絶賛!」… みたいな。マイケル・スタイプが僕と殆ど年齢が変わらないってのも、興味を惹かれたひとつだと思う。それまで“凄い”と思っていたアーティストは皆、世代が上だったから。

 でも、正直馴染めなかった。音はバーズみたいな感じで、とても好みのセンだったんだけど、僕はドアーズにも最初は馴染めなくて、それと似たような感慨でちょっと受け付けなかった(こんな説明じゃわからないね(笑))。
 バーズみたいなリッケンバッカーのサウンドに、「あ、先を越された」なんて身の程知らずな嫉妬をしたのかもしれないし(爆)。

 それで信じられないかもしれないけど、その頃早稲田大学の学園祭か何かで僕はREMのライヴを観てるんだよ。その時のマイケルはとても地味な印象ながらも、実際ジム・モリソンを彷彿とさせていた(だからと云って、ジム・モリソンを観たことがあるわけじゃないけど(笑))。
 そんなところが通というか評論家筋の琴線に触れるのかな… って、その時はそんなふうに考えていた。だってちょうどカルチャー・クラブとかデュラン・デュランとかが流行っていた時だったからね(カルチャー・クラブは好きだったけど)。

 数年後(もう社会人になってた)、やっぱり評論家系の情報で『GREEN』を知った。多分《ミュージック・マガジン》誌か何かで絶賛していたんだと思う。「あ、REM頑張ってるんだ」みたいな懐かしさで買ったそのアルバムは、後半はな〜んか重く暗い印象はあるものの、シングル向きのキャッチーなナンバーも多く、次アルバムからのモンスター化への布石になる意味あいは充分感じられるだった。
 政治的メッセージ色も濃く、アルバムの発売日も大統領選挙日に合わせるという念の入れようだったそう(“2 things to do November8”というキャッチ・コピーが付いていた)で、ますますオピニオン・リーダーとして祭り上げられていったようで、そんなところも僕の体質に合わないところなのかもしれない。

 なんてことばかり書いてると、「REMが気に入らんのかい !?」と誤解を受けそうだけど、全く逆で、そんな受け付けなさを感じながらも、僕はどんどんどっぷりとREMにハマっていってる次第で、特に初期のギター・サウンドが主軸の頃のものは、「これだ!」とは云えないんだけど、とってもイイ。
 勿論、傑作の誉れ高い『Automatic For The People』も内省的で魅力的だし、最新作『Reveal』だってブライアン・ウィルソンやバカラックを想わせるメロディ・センスが光ってる。

 総論してとっつきやすいんだかとっつきにくいんだかわからないREMが、僕は気になって気になって仕方ないんです(笑)。

 


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