Bob Dylan Japan Tour 2001
2001.3.2 パシフィコ横浜国際大ホール

Bob Dylan

 

【演奏曲目】

  1. Duncan And BradyTo Ramona
  2. It's Alright Ma, (I'm Only Bleeding)
  3. If You See Her, Say Hello
  4. Simple Twist of Fate
  5. Silvio
  6. A Hard Rain's A-Gonna Fall
  7. Don't Think Twice, It's Alright
  8. Lay, Lady Lay
  9. Drifter's Escape
  10. One Too Many Mornings
  11. Leopard-Skin Pill-Box Hat

    (encore)
  12. Love Sick
  13. Like A Rolling Stone
  14. If Dogs Run Free
  15. All Along The Watchtower
  16. Forever Young
  17. Highway 61 Revisited
  18. Blowin' In The Wind

 まず驚いたのが、ステージの小ささ。パシフィコの舞台が小さいってことじゃないよ。舞台の中央のほんのちょこっとにステージが設けられ、それはもうライヴ・ハウスくらいなスペース。まあ、ところ狭いしと暴れまくるパフォーマンスを展開するわけじゃないんだから、それはそれで十分なのかもしれないけど、それにしてもプレイヤー同士のギターのネックがぶつかっちゃうんじゃないかな‥ って心配になっちゃう程。

 まず1曲目。いきなり何の曲だか判らなかった(笑)。あとで知ったんだけど、『Duncan And Brady』という歌らしい。やってくれるね、ボブ。
 兎に角、ディランのステージって、レコードとアレンジを変えるどころの騒ぎじゃなくて、まるきり違う歌になっちゃってるのもあって、聴き覚えのある歌詞が耳にとまってようやく「お〜!」みたいな、心してよーく聴いてないと好きな歌ですら判らないことが往々にしてある。結局この日のオープニングは元々知らない歌だったんだけど。

 3曲目の『It's Alright Ma, 』はカッコ良かった〜。アコースティックでこれだけロックを感じる歌もまずない。いつものピリピリ感じがちょっと柔らかくなっていたのにも好感を抱いてしまうのは、贔屓の引き倒しか(笑)。

 そして『彼女に会ったらよろしくと(If You See Her, Say Hello)』。この名曲を拝めるとは思ってもいなかっただけに、嬉しい選曲。話は違うけど、『五番街のマリーへ』って、この詩にそっくりだよね。

 ところで今回のステージ。ディランがよくリードを弾いている。'94年のツアーの時も弾いてた記憶があるんだけど、今回はなんか実に嬉しそうに弾いている(と云っても、ニカニカ笑いながらプレイしてたわけじゃないよ)。
 チャーリー・セクストンまで控えているのに、もうディランの弾きまくり。歌の中のオブリガードも、ちょろちょろワケのわからないフレーズを入れたりしてる。ワケわからないように見えて、よ〜く聴いてみると、ちゃんとした組立がある。だからって上手いワケじゃないんだけど(笑)。

 そこなんだよ。
 今回の公演で感じた一番は、ディランは演奏することが好きなんじゃないだろうか?ってこと。アルバムのプロモーションとか、諸々の義務感みたいなものでツアーをやってるわけじゃないんだよ、ディランは。まず、自分が愉しんじゃってる。それが伝わってくる。
 ステージがシンプルだから、なおさらそういうことがストレートに伝わってくるのか、これまで観たディランのパフォーマンスの中でも、屈指の出来映えだった。

 お色直しよろしく、ちょくちょくギターを替えるんで、その度にほかのアーティストのコンサートでは絶対に見られないような無駄 な“間”が空いちゃうんだけど(打ち合わせしてる時もあるんだから)、そんなことが気にならないで観ていられるのも、それも含めてこっちも楽しめてるってことだよね。

 おいおい、『激しい雨が降る(A Hard Rain's A-Gonna Fall)』なんか歌っちゃってるよ… と、次は『くよくよするなよ(Don't Think Twice, It's Alright)』『Lay, Lady Lay』と3連発。『ヒョウ皮のふちなし帽(Leopard-Skin Pill-Box Hat)』まで、あっという間の12曲で無言のまま立ち去るボブ。その際の会場を睨み付ける表情が、また意味不明(笑)。

 アンコールの『Like A Rolling Stone』は、オリジナル・アレンジをおとなしくしたようなパフォーマンス。だけど会場総立ちで、否が応でも盛り上がる。
 ここまで盛り上げておいて『All Along The Watchtowe』かよ!と、意表を突く展開で『Forever Young』。いい歌だ。『Highway 61 Revisited』じゃ、踊ってるオジサンまでいた程。。。
 オーラスの『Blowin' In The Wind』は、『武道館』からこっちのバラードな歌い方。

 そしてまたメンバー横並びで会場を睨み付け(この時間が長くて、そこでファンはまた???になっちゃうんだよな)、ステージを後にするボブ。

公演チラシ 普通 ね、コンサートを観たあと暫くはそのアーティストの音楽を聴かないんだよ、僕は。そのパフォーマンスの印象が褪せちゃうから。なのにこのコンサートのあとは、無性にディランが聴きたくて聴きたくて。そして、仕事さえほっぽり出せたら、もっと多くの会場にも足を運んでいたと思う。
 ディランはその歌に評価が集まりがちで、どうしてもソング・ライターとしての部分ばかりが取り上げられるけど、ライブ・パフォーマーとしても比類無い突出したアーティストだと、あらためて思った。ホント、いい夜だった。

 ただ残念なのは、ツアー・グッズ(爆)。
 どーでもいいけど、もっとマシなものはできないのかね〜。センス悪すぎ。ミーハーな僕が手ぶらで帰るコンサートも珍しい。

 


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