CSN&Y Our House
Graham Nash

Crosby,Stills,Nash & Young

 

ぼくたちの家は
とてもとてもとてもステキな家
庭で2匹の猫が遊んでいる
人生は今までつらかったけど
いまはすべてうまくゆく
ぼくたちの家では

 C,S,N & Yの『デジャ・ヴ(DEJA VU)』って云ったら、ニール・ヤングの『Helpless』とかクロスビーの『Almost Cut My Hair』とかって答えるのが常套なのかな?(笑)
 「小さな恋のメロディ」の『Teach Your Children』や『僕達の家(Our House)』なんてちょっとコマーシャリスティックだし。
 でも僕は『僕達の家』が好き。

 このアルバムを最初に聴いたのは、中学生の時。
 勿論「あ、きれいなハーモニーだな」って思ったけど、一番印象に残ったのは、レコード盤に針を落として『Carry On』が鳴った瞬間。 ドライヴ感たっぷりのギター・ソロから一転見事なハーモニーが飛び出し(おまけにリード・ボーカルはない(笑))、サイケな間奏がきたかと思えば曲は6/8拍子に変わり、不思議なオルガンが入ってくる。変な曲だと云えば変な曲だが、“変さ”だけで逃げ切ってるわけじゃない。
 あ、違う!って感じた。鳥肌が立った。

 僕が中学の頃ったら、フォーク・ブームの全盛期も全盛期で、日本でもコーラスのきれいなグループだっていたし、ギターの音のきれいなアルバムも結構聴いていた。だけどこの『デジャ・ヴ』は、それまで聴いていた日本のフォークのレコードと、音が全然違ってた。きれいなのに勢いがあった。
 その音に浸りたくて、毎日毎日聴いていたのを覚えてる。

 それが高校生になってからは、『僕達の家』の詞が気になり出した。
 「ぼくが灯を点し、君が今日買ってきた花瓶に入れた花をテーブルに置く…」
 女の子と一緒に暮らす‥ ということを具体的に考えるようになったからかもしれない。そんな事とはまだ縁遠かった時分は、「やっぱり『Helpless』だよ!」なんて、救いようのない暗さに傾倒してたし(爆)。

 RCサクセションの『Oh! Baby』 なんかも『僕達の家』の世界だよね。

いっしょに暮らそう ぼくとふたりで
ふさわしい家を さがして住もう
そしたらぼくは ギターとペンを持って
きみのための歌を きっと書くだろう

 僕もずっとそんなことを考えている時期があった。
 尤も『Oh! Baby』の方は、とてもヘビィなところに行っちゃうんだけど…。

 話を戻して(笑)。
 アルバム自体は、「デビッド・クロスビー、スティーブン・スティルス、グラハム・ナッシュ、そしてニール・ヤングという各々がキャリアを充分に積んできたミュージシャンが一堂に会して、それぞれの持ち味を十二分に発揮した」と云えば聞こえはいいけど、4人の音楽性の違いから各々のソロの寄せ集めみたいで統一感がない… と云うか、“バンドらしさ”なんてものが微塵もない。作者ごとにサウンドも違う。4人がお互いピリピリしたテンションで臨んでるのも聴いてとれる。CDボックスのライナーには、「『CARRY ON』は、続けていくのが困難なこのバンド活動に向けて歌った」ともある。
 それでもこのアルバムが名盤と呼ばれる所以は、そのそれぞれの曲が非常に優れているからに他ならないです。
 「その後の“ウエストコースと・ミュージック”の指標になった」みたいにも云われるけど、果 たしてそうかな? C,S,N & Yそれぞれのその後の指標になってるとは思うけど(笑)。

 とにかく堪能できるアルバムであることは間違いなく、いまだ僕は『僕達の家』を聴いては幸福な気持ちになっているのでした(^〇^)。

 


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